税金・賃貸・活用会員向け7:09

不動産の税金・賃貸・活用:取得から譲渡までをつなぐ

不動産を取得したとき、保有している間、譲渡したときに分けて、関係する税金と考え方を整理します。あわせて、不動産の賃貸、土地活用、不動産証券化の基本も確認し、各場面で何を見分けるべきかを学びます。税率や特例などの更新事項は受験日の法令基準日で確認する前提で、3級の基礎をつなげて理解する講義です。

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この講で分かるようになること

取得・保有・賃貸・譲渡の段階ごとに税金と目的を整理できる。

  • 取得時と保有時の税金を混同せずに説明できる。
  • 譲渡所得で確認する差引項目の順番を言える。
  • 賃貸と不動産の有効活用の違いを整理できる。
  • 不動産証券化の基本的な意味を説明できる。

要点

  1. 不動産の税金は取得・保有・譲渡の段階で整理する。
  2. 保有段階では固定資産税の論点が中心になる。
  3. 譲渡所得は取得費・譲渡費用・特例の順で確認する。
  4. 賃貸は利用形態、有効活用は活かし方の方針として捉える。
  5. 税率や特例などの更新事項は法令基準日で確認する。

判断のルール

  • 問題を見たら、まず取得・保有・譲渡のどの場面かを確定する。
  • 売却額だけで譲渡所得を判断せず、差し引く項目を確認する。
  • 賃貸と土地活用は同義と考えず、目的と方法を分けて捉える。
  • 証券化は不動産への関わり方の一つとして基本語句を押さえる。

例題

例題1例題1 制度・商品の判断

Aさんは、空いている自分の建物を他人に貸して利用してもらう予定です。この説明として最も適切なのはどれですか。①不動産の賃貸である ②譲渡所得の計算である ③不動産証券化そのものである

答え①不動産の賃貸である。

考え方判断のポイントは、Aさんが不動産を売るのではなく、所有したまま他人に貸すという点です。これは不動産の利用形態としての賃貸に当たります。②の譲渡所得は売却したときの所得の話であり、この事例では売っていません。③の不動産証券化は、不動産を小口化するなどして資金を集める考え方であり、単に建物を貸す場面とは異なります。

確かめ「売る」のか「貸す」のか、「現物をそのまま使う」のか「証券化という形にする」のかを見分けること。

例題2例題2 簡単な計算または比較

Bさんが不動産を売却し、売却額は2,000万円、取得費は1,200万円、譲渡費用は100万円でした。特例は考えないものとして、このときの譲渡所得はいくらですか。

答え700万円です。

考え方譲渡所得は、まず売却額から取得費を差し引き、次に譲渡費用を差し引いて考えます。この事例では、2,000万円−1,200万円−100万円=700万円です。ここでは税額を求めるのではなく、譲渡所得の金額を整理する問題です。売却額だけを見て判断しないことが大切です。

確かめ差し引く順番を確認すること。売却額から取得費と譲渡費用を確認し、その後に必要があれば特例を検討する。

例題3例題3 誤りやすい条件確認

次の説明のうち、適切なものはどれですか。①固定資産税は不動産を取得したときに一度だけ関係する税金である ②不動産取得税は保有している限り毎年関係する税金である ③取得時の税金と保有時の税金は区別して整理する

答え③取得時の税金と保有時の税金は区別して整理する。

考え方この問題では、税金をどの段階で考えるかの整理が問われています。不動産取得税は取得時の論点として捉え、固定資産税は保有時の論点として捉えます。したがって、①は固定資産税の位置づけを誤っており、②は不動産取得税を毎年の税金のように扱っているため不適切です。段階を分けるという③が正しい整理です。

確かめ税金名だけで覚えず、「いつの場面の税金か」をセットで覚えること。取得・保有・譲渡の3区分が基本。

よくある間違い

不動産取得税と固定資産税を同じ時点の税金として覚えてしまう。

譲渡所得を売却代金そのものだと考えてしまう。

譲渡所得で取得費や譲渡費用の確認を飛ばしてしまう。

賃貸と不動産の有効活用をまったく同じ意味で捉えてしまう。

更新されうる税率や特例を固定的に暗記してしまう。

この講の用語

不動産取得税ふどうさんしゅとくぜい
土地や家屋などの不動産を取得したときに関係する税金。毎年かかるものではなく、取得の場面で考える。
固定資産税こていしさんぜい
土地や家屋を保有している間に関係する税金。取得時の税金とは区別して覚える。
譲渡所得じょうとしょとく
不動産を売ったときに生じる所得の考え方。売却額から取得費や譲渡費用などを確認して整理する。
不動産証券化ふどうさんしょうけんか
不動産を小口化するなどして、資金を集める仕組みとして捉える考え方。現物を直接持つ場合との違いを理解する。

章立て

  1. 0:00導入この講でできるようになる判断を確認します。
  2. 0:20中心概念取得税、固定資産税、譲渡所得、賃貸、土地活用、証券化。
  3. 1:09重要用語不動産取得税、固定資産税、譲渡所得、不動産証券化
  4. 1:47基本ルール問題を見たら、まず取得・保有・譲渡のどの場面かを確定する。 売却額だけで譲渡所得を判断せず、差し引く項目を確認する。 賃貸と土地活用は同義と考えず、目的と方法を分けて捉える。 証券化は不動産への関わり方の一つとして基本語句を押さえる。
  5. 2:02判断手順条件を確認し、分野を特定し、制度・計算を照合してから結論を選びます。
  6. 2:33確認ケース1Aさんは、空いている自分の建物を他人に貸して利用してもらう予定です。この説明として最も適切なのはどれですか。①不動産の賃貸である ②譲渡所得の計算である ③不動産証券化そのものである
  7. 2:53確認ケース2Bさんが不動産を売却し、売却額は2,000万円、取得費は1,200万円、譲渡費用は100万円でした。特例は考えないものとして、このときの譲渡所得はいくらですか。
  8. 4:03確認ケース3次の説明のうち、適切なものはどれですか。①固定資産税は不動産を取得したときに一度だけ関係する税金である ②不動産取得税は保有している限り毎年関係する税金である ③取得時の税金と保有時の税金は区別して整理する
  9. 5:00よくある誤り不動産取得税と固定資産税を同じ時点の税金として覚えてしまう。 譲渡所得を売却代金そのものだと考えてしまう。 譲渡所得で取得費や譲渡費用の確認を飛ばしてしまう。 賃貸と不動産の有効活用をまったく同じ意味で捉えてしまう。 更新されうる税率や特例を固定的に暗記してしまう。
  10. 6:14まとめ不動産分野は、取得・保有・譲渡という時間の流れで整理すると理解しやすくなります。取得時は不動産取得税、保有時は固定資産税、譲渡時は譲渡所得という対応をまず固めましょう。譲渡所得は売却額だけでなく、取得費、譲渡費用、特例の順で確認します。また、賃貸は貸して使ってもらうこと、有効活用は土地や建物の活かし方を考えることとして区別します。不動産証券化は基本用語を押さえ、税率や特例などは受験日の法令基準日で確認する姿勢が重要です。
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