損害・第三分野保険会員向け8:54

損害・第三分野保険と保険税務:事故・病気・税金を分けて考える

自動車・火災・地震・傷害、医療・がん・介護保険を、事故や病気の種類ごとに整理して学びます。あわせて、免責の見方と、保険金を受け取ったときの税金の考え方を、法令基準日の確認が必要な点に触れながら基礎から説明します。

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この講で分かるようになること

補償対象・免責・受取時の税金を、保険事故ごとに確認できる。

  • 損害保険と第三分野保険を区別できる。
  • 補償対象と免責を順番に確認できる。
  • 火災保険と地震への備えを混同しない。
  • 保険金受取時は税金の見方を分けて考えられる。

要点

  1. 何の損害を誰に補うかを最初に確認する。
  2. 生命保険と第三分野保険を混同しない。
  3. 火災による損害と地震による損害は分けて考える。
  4. 傷害保険は事故によるけがへの備えとして整理する。
  5. 税務は事故の種類、保険の種類、契約関係で見る。

判断のルール

  • 判断は商品名よりも補償対象の内容を優先する。
  • 補償対象を確認した後に、免責の有無を確認する。
  • 第三分野保険は病気・けが・がん・介護など身体リスクを中心に整理する。
  • 保険料控除や保険金課税など更新があり得る事項は受験日の法令基準日で確認する。

例題

例題1例題1 制度・商品の判断

Aさんは、病気で5日間入院したときの出費に備えたいと考えています。自宅の家財の損害や自動車事故への備えではなく、自分の身体に関するリスクが心配です。この目的に合う分野として、損害保険と第三分野保険のどちらをまず検討するべきですか。

答え第三分野保険をまず検討します。

考え方判断の条件は『何に備えるか』です。このケースは、家や車の損害ではなく、Aさん自身の病気による入院への備えです。病気やけが、がん、介護など身体に関するリスクは第三分野保険で整理します。損害保険は主に事故による財産上の損害や賠償などを補う考え方が中心なので、この目的とは分けて考えます。

確かめ商品名ではなく、対象が財産の損害か、身体のリスクかを確認できたかを見直しましょう。

例題2例題2 簡単な計算・比較

Bさんは二つの備え方を比較しています。プランXは、けがで入院した日数1日につき給付額が4,000円です。プランYは、1日につき6,000円ですが、毎月の負担がXより大きいとします。Bさんがけがで3日入院した場合、給付額の合計はXとYでそれぞれいくらですか。また、給付額だけを比べるとどちらが大きいですか。

答えプランXは12,000円、プランYは18,000円で、給付額だけを比べるとプランYのほうが大きいです。

考え方この問題は、保険の種類ではなく、与えられた仮定値で単純に比較します。Xは4,000円×3日で12,000円、Yは6,000円×3日で18,000円です。したがって給付額はYが大きいと判断できます。ただし実際の選択では、給付額だけでなく、どんな場合に支払われるか、免責はないかなども確認が必要です。

確かめ計算だけで終わらず、比較後に支払条件や免責も確認するという学習姿勢を持てたかを確かめましょう。

例題3例題3 誤りやすい条件確認

Cさんは『火災に備える保険に入っているから、地震で家財がこわれても同じように補われるはずだ』と考えています。この考え方は、そのままでは適切ですか。不適切なら、どの条件を確認すべきですか。

答えそのままでは適切ではありません。地震による損害への備えが別に確認対象になる点を確認すべきです。

考え方この問題のポイントは、火災と地震を同じ事故として扱わないことです。火災保険で備える損害と、地震による損害は分けて考える必要があります。したがって、『火災に備える保険に入っている』という事実だけでは、地震による家財損害まで当然に補われるとは判断できません。補償対象が地震による損害まで含むかどうかを確認することが重要です。

確かめ事故の種類を分けて考えられたか、そして補償対象を確認してから結論を出せたかを見直しましょう。

よくある間違い

第三分野保険を生命保険と同じものとして覚えてしまう。

火災保険で地震による損害まで当然に補われると考えてしまう。

商品名だけで補償内容を決めつけ、誰に何を補うかを見落とす。

免責の確認をせず、対象事故なら必ず支払われると思い込む。

税務で具体的な数字だけを覚えようとして、契約関係の確認を忘れる。

この講の用語

損害保険そんがいほけん
偶然の事故によって生じた財産上の損害や賠償責任などに備える保険のこと。何の損害を誰に補うかで整理する。
第三分野だいさんぶんや
病気、けが、がん、介護など、人の身体に関するリスクに備える保険の分野のこと。死亡保障中心の保険とは分けて考える。
免責めんせき
保険の対象に見えても、一定の場合には保険金や給付金が支払われないという取扱いのこと。補償対象の確認後に見る。
保険金課税ほけんきんかぜい
保険金や給付金を受け取ったときの税金の扱いのこと。事故の種類、保険の種類、契約関係を区別して考える。

章立て

  1. 0:00導入この講でできるようになる判断を確認します。
  2. 0:31中心概念自動車・火災・地震・傷害、医療・がん・介護保険、保険金の税務。
  3. 1:30重要用語損害保険、第三分野、免責、保険金課税
  4. 2:26基本ルール判断は商品名よりも補償対象の内容を優先する。 補償対象を確認した後に、免責の有無を確認する。 第三分野保険は病気・けが・がん・介護など身体リスクを中心に整理する。 保険料控除や保険金課税など更新があり得る事項は受験日の法令基準日で確認する。
  5. 3:00判断手順条件を確認し、分野を特定し、制度・計算を照合してから結論を選びます。
  6. 3:41確認ケース1Aさんは、病気で5日間入院したときの出費に備えたいと考えています。自宅の家財の損害や自動車事故への備えではなく、自分の身体に関するリスクが心配です。この目的に合う分野として、損害保険と第三分野保険のどちらをまず検討するべきですか。
  7. 4:15確認ケース2Bさんは二つの備え方を比較しています。プランXは、けがで入院した日数1日につき給付額が4,000円です。プランYは、1日につき6,000円ですが、毎月の負担がXより大きいとします。Bさんがけがで3日入院した場合、給付額の合計はXとYでそれぞれいくらですか。また、給付額だけを比べるとどちらが大きいですか。
  8. 5:27確認ケース3Cさんは『火災に備える保険に入っているから、地震で家財がこわれても同じように補われるはずだ』と考えています。この考え方は、そのままでは適切ですか。不適切なら、どの条件を確認すべきですか。
  9. 6:50よくある誤り第三分野保険を生命保険と同じものとして覚えてしまう。 火災保険で地震による損害まで当然に補われると考えてしまう。 商品名だけで補償内容を決めつけ、誰に何を補うかを見落とす。 免責の確認をせず、対象事故なら必ず支払われると思い込む。 税務で具体的な数字だけを覚えようとして、契約関係の確認を忘れる。
  10. 8:00まとめ損害・第三分野保険は、まず事故や病気の種類を分け、次に誰のどんな損害や状態を補うのかを確認することが基本です。補償対象を見たら、免責も必ず確認します。さらに、保険金や給付金の税金は一律ではないため、事故の種類、保険の種類、契約関係を分けて考えます。数値や細かな取扱いは受験日の法令基準日で確認しましょう。
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