保険顧客資産相談業務会員向け8:08

保険顧客資産相談業務:保険設例を全体家計で判断する

保険顧客資産相談業務の設例で、契約者・被保険者・受取人、保険事故、死亡保険金、税金、家計目的を同じ図で整理して判断する基本を学びます。商品名だけで答えず、相談意図に沿って当事者関係と課税関係を確認する流れを身に付けます。法定数値など更新が必要な点は受験日の法令基準日で確認する前提で、設例の読み方に集中します。

保険顧客資産相談業務:保険設例を全体家計で判断するの表紙動画の視聴は会員向けです

この講で分かるようになること

保険契約の当事者関係と課税関係を設例から抜き出し、相談意図に沿って判断できる。

  • 相談文から家計目的を短く言い換えられるようになる。
  • 契約者・被保険者・受取人を混同せずに図で整理できる。
  • 死亡保険金の設例で、まず確認すべき条件の順序を身に付ける。

要点

  1. 商品名だけで判断せず、当事者関係を先に確認する。
  2. 契約者・被保険者・受取人を図にすると設例の誤読を防ぎやすい。
  3. 保険事故が何かを確認してから、どの保険金の話かを確定する。
  4. 税金は当事者関係を土台に整理する。
  5. 家計目的を一緒に見ると、相談意図に沿った判断がしやすい。

判断のルール

  • 設例を読んだら、最初に相談意図を拾う。
  • 次に契約者・被保険者・受取人の3者を明確にする。
  • 保険事故と支払われる保険金の種類を対応させる。
  • 課税関係の細かな数値は断定せず、受験日の法令基準日で確認する。
  • 家計全体で見て、だれのための資金かを確認する。

例題

例題1例題1 当事者関係の判断

父が契約者、母が被保険者、子が受取人の死亡保険を考えています。相談の目的は、母に万一のことがあったときに子の当面の生活費を確保することです。この設例で、死亡保険金が支払われる保険事故の対象となるのはだれですか。

答え被保険者である母です。

考え方死亡保険金は、だれが亡くなったときに支払われるかを被保険者で判断します。この設例では、契約者は父、受取人は子ですが、保険事故の対象となる人は母です。したがって、母が死亡した場合に死亡保険金の支払いが問題となります。相談目的である子の生活費確保とも整合しますが、まずは当事者関係から判断します。

確かめ契約者がだれかと、死亡する人がだれかを混同していないか確認しましょう。死亡保険金の対象は契約者ではなく被保険者です。

例題2例題2 家計目的に照らした比較

ある家計で、毎月の生活費の不足見込みが10万円、今後6か月だけ一時的に不足するとします。死亡保険金の受取り後に当面の生活費を補うという相談意図があるとき、必要額の見込みはいくらですか。

答え60万円です。

考え方この問題は制度の数値ではなく、家計目的に沿って必要額を見積もる基本確認です。毎月10万円不足し、その状態が6か月続くなら、10万円×6か月で60万円となります。保険設例では、保険金額そのものを覚えるのではなく、何のための資金かを考えて不足額を把握する姿勢が重要です。ここでは生活費の穴埋めという目的に対応する金額を計算しています。

確かめ教育費や住宅費など別の目的の金額を混ぜていないか確認しましょう。今回は当面6か月の生活費不足だけを比べています。

例題3例題3 課税関係を見る前の条件確認

相談者が『保険金の税金が気になります』と言っています。設例には、契約者は妻、被保険者は夫、受取人は子とあります。このとき、税金の細かな中身を考える前に、まず確認すべき条件を1つ挙げてください。

答えまず、契約者・被保険者・受取人の当事者関係がどうなっているかを確認します。

考え方保険金に関する税金は、だれが契約し、だれが保険事故の対象で、だれが受け取るかによって整理の入口が変わります。そのため、いきなり税金名や数値に進むのではなく、当事者関係を正確に読むことが先です。この設例では妻・夫・子の役割が分かれているため、まず3者の関係を明確にしてから課税関係を検討する流れが適切です。

確かめ税金の名称や金額を先に答えようとしていないか確認しましょう。この回の基本は、当事者関係を先に固めることです。

よくある間違い

契約者と被保険者を同じ人だと決めつけて読む。

受取人を確認しないまま課税関係を判断する。

保険事故の内容を見ずに、商品名の印象だけで答える。

家計目的を無視して、保険金の有無だけで判断する。

この講の用語

保険顧客資産相談業務ほけんこきゃくしさんそうだんぎょうむ
保険に関する設例をもとに、家計、相続、税務などとの関係を見ながら相談内容を判断する実技分野です。
契約者けいやくしゃ
保険会社と契約を結ぶ立場の人です。設例では、だれが契約しているかを最初に確認します。
被保険者ひほけんしゃ
保険事故の対象となる人です。死亡保険では、亡くなったときに保険事故の対象となる人を指します。
死亡保険金しぼうほけんきん
被保険者が死亡した場合など、所定の条件に当てはまったときに受取人へ支払われる保険金です。

章立て

  1. 0:00導入この講でできるようになる判断を確認します。
  2. 0:28中心概念契約者・被保険者・受取人、保険事故、保険金、税金、家計目的の関係図。
  3. 1:16重要用語保険顧客資産相談業務、契約者、被保険者、死亡保険金
  4. 2:05基本ルール設例を読んだら、最初に相談意図を拾う。 次に契約者・被保険者・受取人の3者を明確にする。 保険事故と支払われる保険金の種類を対応させる。 課税関係の細かな数値は断定せず、受験日の法令基準日で確認する。 家計全体で見て、だれのための資金かを確認する。
  5. 2:38判断手順条件を確認し、分野を特定し、制度・計算を照合してから結論を選びます。
  6. 3:15確認ケース1父が契約者、母が被保険者、子が受取人の死亡保険を考えています。相談の目的は、母に万一のことがあったときに子の当面の生活費を確保することです。この設例で、死亡保険金が支払われる保険事故の対象となるのはだれですか。
  7. 3:43確認ケース2ある家計で、毎月の生活費の不足見込みが10万円、今後6か月だけ一時的に不足するとします。死亡保険金の受取り後に当面の生活費を補うという相談意図があるとき、必要額の見込みはいくらですか。
  8. 4:55確認ケース3相談者が『保険金の税金が気になります』と言っています。設例には、契約者は妻、被保険者は夫、受取人は子とあります。このとき、税金の細かな中身を考える前に、まず確認すべき条件を1つ挙げてください。
  9. 6:03よくある誤り契約者と被保険者を同じ人だと決めつけて読む。 受取人を確認しないまま課税関係を判断する。 保険事故の内容を見ずに、商品名の印象だけで答える。 家計目的を無視して、保険金の有無だけで判断する。
  10. 7:21まとめ保険設例では、相談意図をつかみ、契約者・被保険者・受取人を図にし、保険事故と保険金を対応させ、最後に税金と家計目的を重ねて判断します。商品名だけで答えないこと、当事者関係・税金・家計目的を同じ図で確認することが基本です。更新が必要な法定数値は、受験日の法令基準日で確認しましょう。
FP3級(3級FP技能検定)の学習を続ける

講義・過去問・暗記カード・模試まで、同じ論点でつながっています。

登録は1分・クレジットカード不要。無料のまま練習・暗記カード・模試まで使えます。

保険顧客資産相談業務:保険設例を全体家計で判断する|FP3級(3級FP技能検定)の講義|ukamiru