株式・投資信託・外貨会員向け8:04

株式・投資信託・外貨:リスクとリターンを比べる

株式投資のPER・PBR、投資信託の基準価額、外貨建商品の円換算を通じて、価格変動・信用・流動性・為替リスクを比較する基本を学びます。分配金と基準価額の違い、為替差損益の考え方を整理し、試験での判断手順を身につけます。NISAや金融商品税制の具体的内容は受験日の法令基準日で確認する前提で扱います。

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この講で分かるようになること

商品ごとの価格変動・信用・流動性・為替リスクを比較できる。

  • PERとPBRが何を基準にした指標かを説明できる。
  • 投資信託の基準価額と分配金を区別できる。
  • 外貨建商品の円換算で為替変動の影響を判断できる。

要点

  1. 株式・投資信託・外貨建商品は、同じ資産運用でも見るべきリスクが異なる。
  2. PERは利益、PBRは純資産を基準にした株価指標である。
  3. 基準価額は投資信託の値段の目安で、分配金とは別の概念である。
  4. 外貨建商品では商品自体の値動きと為替変動を分けて考える。
  5. 具体的な税制や制度数値は受験日の法令基準日で確認する。

判断のルール

  • 分配金と基準価額を同じものとして扱わない。
  • 為替変動は商品自体の価格変動とは別のリスクとして判断する。
  • PERは1株当たり利益、PBRは1株当たり純資産を基準に見る。
  • 円換算では、示された為替レートの時点を確認して計算する。

例題

例題1例題1 制度・商品の判断

次の説明のうち、正しいものはどれですか。A「PERは、株価が1株当たり純資産の何倍かを見る指標である」 B「投資信託の基準価額は、投資信託の値段の目安となる」 C「外貨建商品では、為替変動は商品自体の価格変動に含めて考えるので、別に考えない」

答え正しいのはBです。

考え方Aは誤りです。PERは1株当たり利益を基準にした指標であり、純資産を基準にするのはPBRです。Bは正しい説明です。基準価額は投資信託の値段の目安として理解します。Cは誤りです。外貨建商品では、商品自体の値動きとは別に為替リスクがあるため、為替変動を分けて考えます。

確かめ指標は『利益か純資産か』、投資信託は『基準価額と分配金の区別』、外貨建商品は『為替を別リスクとして置く』の3点を確認しましょう。

例題2例題2 簡単な計算または比較

ある外貨建商品の評価額が100外貨です。為替レートが1外貨=120円のときの円換算額と、1外貨=110円のときの円換算額を求め、どちらが円換算額として大きいか答えなさい。なお、外貨での評価額100外貨は変わらないものとします。

答え120円のときは12,000円、110円のときは11,000円で、円換算額が大きいのは1外貨=120円のときです。

考え方円換算は、外貨額に為替レートを掛けて考えます。100外貨×120円=12,000円、100外貨×110円=11,000円です。外貨での価値が同じでも、為替レートが変われば円換算額が変動します。したがって、この問題では商品自体の値動きではなく、為替変動によって円換算額に差が出ています。

確かめ外貨建商品では『外貨での金額』と『為替レート』を分けて見ることが大切です。どの時点のレートを使うかも忘れず確認します。

例題3例題3 誤りやすい条件確認

次の考え方のうち、適切なものはどれですか。A「投資信託で分配金が出たので、基準価額がどう動いたかは見なくてよい」 B「株式の指標を比べるときは、PERとPBRがそれぞれ何を基準にした倍率かを確認する」 C「外貨建商品は外貨で値上がりしていれば、円換算でも必ず利益になる」

答え適切なのはBです。

考え方Aは不適切です。分配金と基準価額は別の概念であり、分配金の有無だけで判断するのは危険です。Bは適切です。PERは利益、PBRは純資産を基準にした指標なので、何を基準にしているかを確認することが重要です。Cも不適切です。外貨で値上がりしていても、為替が円高方向に動けば、円換算では利益が小さくなったり損失になったりすることがあります。

確かめ間違えやすいのは『分配金があるから安心』『外貨で上がれば円でも必ず有利』という思い込みです。問題文では、何と何を分けて考えるかを丁寧に確認しましょう。

よくある間違い

PERとPBRの基準を逆に覚えてしまう。

分配金が出れば基準価額と無関係に有利だと考えてしまう。

外貨建商品の損益を考えるとき、為替変動を見落とす。

円換算で掛けるレートの時点を確認せず計算してしまう。

この講の用語

PERぴーいーあーる
株価が1株当たり利益の何倍かを示す株価指標。利益を基準に株価水準を見るときに使う。
PBRぴーびーあーる
株価が1株当たり純資産の何倍かを示す株価指標。純資産を基準に株価水準を見るときに使う。
基準価額きじゅんかがく
投資信託の1口当たりの値段の目安となるもの。投資信託の値動きを見る基本になる。
為替差損益かわせさそんえき
外貨を円に換算したとき、為替レートの変動によって生じる利益または損失のこと。

章立て

  1. 0:00導入この講でできるようになる判断を確認します。
  2. 0:22中心概念株価指標、投資信託の仕組み、外貨建商品の円換算。
  3. 1:06重要用語PER、PBR、基準価額、為替差損益
  4. 1:49基本ルール分配金と基準価額を同じものとして扱わない。 為替変動は商品自体の価格変動とは別のリスクとして判断する。 PERは1株当たり利益、PBRは1株当たり純資産を基準に見る。 円換算では、示された為替レートの時点を確認して計算する。
  5. 2:15判断手順条件を確認し、分野を特定し、制度・計算を照合してから結論を選びます。
  6. 2:44確認ケース1次の説明のうち、正しいものはどれですか。A「PERは、株価が1株当たり純資産の何倍かを見る指標である」 B「投資信託の基準価額は、投資信託の値段の目安となる」 C「外貨建商品では、為替変動は商品自体の価格変動に含めて考えるので、別に考えない」
  7. 3:16確認ケース2ある外貨建商品の評価額が100外貨です。為替レートが1外貨=120円のときの円換算額と、1外貨=110円のときの円換算額を求め、どちらが円換算額として大きいか答えなさい。なお、外貨での評価額100外貨は変わらないものとします。
  8. 4:31確認ケース3次の考え方のうち、適切なものはどれですか。A「投資信託で分配金が出たので、基準価額がどう動いたかは見なくてよい」 B「株式の指標を比べるときは、PERとPBRがそれぞれ何を基準にした倍率かを確認する」 C「外貨建商品は外貨で値上がりしていれば、円換算でも必ず利益になる」
  9. 5:46よくある誤りPERとPBRの基準を逆に覚えてしまう。 分配金が出れば基準価額と無関係に有利だと考えてしまう。 外貨建商品の損益を考えるとき、為替変動を見落とす。 円換算で掛けるレートの時点を確認せず計算してしまう。
  10. 7:10まとめ株式はPER・PBRで株価の見方を整理し、投資信託は基準価額と分配金を区別し、外貨建商品は為替差損益を別に考えることが基本です。試験では、どの商品かを見たら、価格変動・信用・流動性・為替のどのリスクが関係するかを順に確認し、問われている用語や計算の条件を丁寧に読むことが重要です。
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